清らかな手 第1部 第12話(完結)

 腕の中で甘い声で泣く恋人に、パウルは愛おしさを込めて愛撫する。すっかり体力が落ちている雅明の為に激しい事はしていない。それに僅かな愛撫でも雅明は十分な反応を返してくるので、パウルは満足していた。

「あ……あ……はあ……」

「いいか? アウグスト……」

「ん、ん、……ん……ああ!」

 パウルに背後から抱きしめられながら貫かれている雅明は、汗で身体をぬめらせている。きゅっと乳首をつねられるとびくびくと反応して返した。

「はあっ……あ……っ」

「アウグストは本当に背後からされるのが好きなんだな。反応が段違いだ」

「あんっ……んんっ……ああっ」

 雅明は、今ではあえぎ声しか返さない。それでも雅明の声が聞きたくてパウルは雅明の本能に訴えかけるように愛撫を繰り返している。

 あの日、雅明がこれからずっとパウルのものであると分からせた日、雅明はバスルームで気を失ってから、言葉を話さなくなってしまった。意識を取り戻してからもぼんやりと霞がかった目を開いているだけで、食事すら口に運ばなくなった。正確に言うと、雅明は全ての世話を他人にしてもらわないと、生きていけない状態になってしまったのだ。

 6yhの影響かと思ったパウルは、すぐに組織直属の医師に見せた。

「末期症状です。処置は栄養剤を打つぐらいしかありません。この男はラッキーですよ、副作用が穏やかに出ている……、最後は眠るように死んで行きます」

「食事などはもうできないか?」

「できませんね。点滴で栄養剤を打つ位しか……、もうひと月は持ちませんが」

「わかった」

 思ったとおりの答えを述べる医師に、パウルは黙って頷いた。6yhの後遺症がついに脳にまで回り始めたということらしい。最後にはこうなる事が雅明にもパウルにも分かっていた。

「うううっ……」

 果てた雅明が、ぐったりとしてパウルの胸に凭れかかってきた。その身体を優しく抱きしめながら、パウルは眠りにおちた雅明の手や頬や首筋にキスをする。

 美しい人形は、もう、目を開いても何も見つめず、何の感情も浮かべることは無い。時々パウルは思う事があった、実は筋肉が動かせないだけで、心は生きて叫んでいるのではないのかと……。

 雅明の身体を、湯で絞ったタオルで綺麗に拭いてやりベッドに横たわらせると、パウルは酒をグラスについでベッドの端に腰をかけた。

 広いホテルの一室は、パウルが雅明にあてた豪勢な部屋だったが、主はそこで死を待つだけになった。だがパウルはそんな事は歯牙にもかける男ではない。死ぬまで、いや、死んでも雅明を自分のものにできたら、それだけでいい。執着心と愛情を強く刺激され、パウルは動けないはずの雅明に心を奪われ続けている。 

「そこまでしてその男が愛おしいのか?」

 部屋に入ってきたアレクサンデルがあきれ返っている。パウルはベッドから立ち上がると礼をした。アレクサンデルは反対側に腰掛けると、眠っている雅明の滑らかな頬を撫でた。

「ずいぶんやつれている。商品価値はもうないな……」

「骨の髄までしゃぶったのですから、あるはずがない」

「ああ、こいつは本当に稼いでくれる商品だったよ。おまけに黒の剣まで潰してくれたしな」

 くっと笑うと、アレクサンデルは立ち上がり、顎で近くのソファを指した。二人が向かい合って座ると、部屋の隅に居たハインリヒが書類をパウルに手渡した。そこには名だたる名士の名前が連なっている。

「アウグスト関連の得意先だ」

「こんなにありますか、まだ」

 もう指一本動かせない雅明を、それでもいいからと欲しがる人間のリストだった。

「いっそ特殊な液体にでも入れて、観賞用にしてもいいのかもしれんがな」

「……ボスは、約束を違えるつもりですか? アウグストはもう俺の……」

 感情が無い冷たい声でパウルが返すと、アレクサンデルはにやにや笑いリストを床に放った。それをハインリヒが集めてまたケースに入れていく。

「なぜそんなにもアウグストに執着する。心を奪われたというのか?」

「ボスには関係ない」

「愚かな、商品に惚れるなどあってはならん。こいつは人間じゃないぞ、ただの商品だ」

「…………」

 氷の冷たさを感じるパウルの容貌をじっと見ながら、アレクサンデルは話を切り出した。

「アウグストを欲しがっている政治家が居る。その方とのつながりは重要だ……わかるな? パウル」

「ビュッセル氏ですか」

「ほう、よく知っていたな、そうだ。氏は父とも親交が深い。彼の要望を聞かないわけにはいかないんだ」

「……了解しました。どうぞお連れください」

 パウルはいつもと変わりない口調で言い、わずかにアレクサンデルを驚かせた。何にも心が動かされない部下が唯一望んだのが雅明だった。それを即答であっさりと手放すというのだ。パウルに頷きながらアレクサンデルは満足そうに言った。

「飲み込みのいいお前で助かった」

 自分の運命を知らない雅明は、ハインリヒに眠ったまま横抱きにされた。アレクサンデルはそのハインリヒを背後に従えて部屋から出ようと、パウルの前を通り過ぎた時にそれは起こった。

 空気を切り裂くような音が響き、アレクサンデルが血が噴出す腹を押さえて床に倒れた。それは致命傷にはならなかったのでアレクサンデルは起き上がろうとしたが、パウルに蹴り飛ばされて床を無様に転がった。雅明を投げ捨て、ハインリヒがパウルを撃とうとしたがパウルの動きの方が何倍も早く、脳天を撃たれて倒れた。

「パウル……お前……」

 アレクサンデルが口から血を流しながら睨んだが、パウルは意に介さない顔で雅明を大事そうに抱き上げた。

「すみませんが、差し上げる事はできません。ですからボスがその命で父君に償ってください」

「なんだと……っ」

 起き上がろうとしたアレクサンデルを、パウルは雅明を抱えていない方の手に握られた拳銃でさらに撃った。転がって、うつ伏せに間抜けな格好で倒れたアレクサンデルに、パウルは拳銃を胸にしまいながら冷たく言った。

「人身売買にしろ、何にしろ、貴方のやる方法ではリスクが高すぎるんです。何回も進言したのに……ね」

 実行部隊の頂点にあったパウルは、最近のアレクサンデルの強欲が過ぎる命令に辟易していた。不満を言う者とそれでもアレクサンデルを推す者と、仲間内に派閥ができそうになり何度もアレクサンデルに掛け合ったパウルだったが、アレクサンデルは何一つ耳を貸さず無謀な計画を全てパウルに処理させていた。苦心に苦心を重ねて仲間の為にミッション成功に導くパウルに味方する者が多いのは、当然の結果だった。

 銃声に部下達が入ってきたが、誰も何も言わず二人の遺体を運んでいく。ホテルにはパウルに心酔している部下しかいない。

 パウルはとうの昔にアレクサンデルを裏切っていた。黙って命令に従っていたのはその機会を伺っていたからに過ぎない。組織の中にはまだアレクサンデル支持者がいるが、ごく少数で始末するのは短時間でできる。

 もうこの組織内で自分を悩ませる者は存在しない……。

「この男はどうするんです?」

 長いことパウルの部下をやっているダミアンが、パウルに耳打ちした。視線の先には表情を動かさない雅明がいる。

「どうするとは?」

「もう廃人も同様ではないですか? いつまで面倒見るおつもりで?」

 苛烈な炎のような視線を浴びて、ダミアンは卒倒しそうになった。パウルは雅明を抱いたまま、ゆっくりとした足取りで部屋を出た。そしてホテルの最上階へ上ると、自分の部屋に戻り黒革のソファの上に優しく座らせる。

「アウグスト、お前が憎んでいたアレクサンデルもハインリヒも葬ってやった。喜んでくれるか?」

 パウルは雅明の頬にキスをすると、隣に座り、腰を抱き寄せた。

「……いいんだ、その日が来るまでお前はこうやって隣に居てくれるだけでいい」

 雅明が自分を嫌っている事はわかっていた。だからパウルは今の雅明の状態でも構わないと思っている。ボケてしまおうが、寝付いてしまおうが、雅明は雅明で、そこに居るだけで放たれる繊細な透明な美しさは健在だった。

 パウルは雅明の為に器具を持ってきて、点滴を開始した。

「トビアスが憎いだろうが、今はどうにもならない。それだけが残念だな」

 宙にぼんやりとした視線を向けている雅明の目を、パウルは覗きこむ。茶色の瞳にもう虹色が滲む事は無い。あれは雅明がどういう場合にだけ出る色なのだろうとパウルは思った。パウルと居る時にあの不思議な色が出たことは無い。

 もう気持ちを立て直しているだろうとパウルは思い、ダミアンを呼んだ。直ぐにやって来たダミアンは、ちらりとだけ横になっている雅明を見たが、もう何も言わずに机に着いているパウルの前に立った。

「日本に送りつけたフレディ・ミッドガルドの様子は?」

「佐藤貴明の屋敷に潜入した後の足取りが掴めません。葬り去られたか庇護されているか……、あちらで雇っている人間もそれなりなのですが、あの屋敷はセキュリティが高くて近寄れないそうです」

「叩いたら埃が出まくる社長だからな。ご立派な会社は裏で何をしているやら」

「何しろ他とのつながりが半端じゃありません。下手に手を出したら感づかれます」

 にやりと冷たい笑みを浮かべたパウルは、机に頬杖をついた。

「なに、放って置いてもあちらから来るさ。大切な兄が死にそうなんだからな」

「……来るとは思えませんが。兄の陵辱映像にも反応がなかった男ですよ、佐藤貴明は」

 鼻で笑うと、パウルはその話を終わらせて、新たな打ち合わせに入った。

(必ず来る。オークションでアウグストが脱出したと知るや否や、ドイツまでわざわざ飛んで来たんだからな……)

 だが、その貴明がもう直ぐ傍まできている事に、甘く見ていたパウルは気付いていない……。

 二人の打ち合わせは長く続き、今日はこれまでとパウルが言った時、時計の針は深夜の12時を指す頃だった。ダミアンを下がらせ、ソファで眠っている雅明をベッドに寝かせた時に、サイドテーブルの電話が鳴った。

「なんだ」

『ドイツのハンブルグで、偽物のパスポートで所持していた男を二人捕まえたそうです』

「……それで?」

『一人は日本の佐藤貴明にそっくりだと……、いかがされますか?』

 くさすぎるなとパウルは思った。

(兄とは似ても似つかぬ弟め、何を考えている)

「そいつらはどこに?」

 雅明には絶対に逢わせないと思いながら、パウルは仲間に聞く。

『場所は……』

 仲間が答えようとした時、耳を劈くような銃声が受話器から響いた。

「どうした? おい」

 パウルは受話器に向かってどなったが、返答は無い。代わりに響いたのは聞き覚えのある低い声。

『アウグストを返さないと、次にはお前が死ぬ事になる』

「フレディか。ふ……やはり生きていたか。馬鹿な奴だ、せっかくアウグストが逃がしてくれたものを死にに帰ってくるとは」

『アウグストは生きているんだろうな?』

「ああ、今は寝ているが。だがお前には会わせない。アウグストは俺のものだ」

『……部下の裏切りに気をつけるんだな』

 何を言いやがるとパウルは失笑した。そんな事は日常茶飯事でいちいちこの男の注意を聞くまでもない。

「アレクサンデルの館にわざわざ潜入するとは、とんだ徒労だったな」

 逆探知をつけている為、すぐにフレディの電話をしている地点がすぐにわかった。すると、おかしさをこらえきれないような笑い受話器から聞こえた。

『馬鹿だなお前、俺がメカのプロだって知らないのか? そしてアウグストが館のコンピューターをいじっていたことも気付いていないんだな。あいつはお前達の情報を日本へ流してたんだぜ? 暗号解読しながら……な』

「な!」

 同時に部屋のドアが蹴破られるように開けられた。パウルは腰掛けていたベッドから反射的に立ち上がって拳銃を手にした。入ってきたのはダミアンで携帯を手にしている。

「ダミアン、何のまねだ?」

 静かだが凍りつくような殺気をまとって、パウルはダミアンに銃口を向けた。ダミアンが黙って顔の皮を捲ると、その下からフレディの顔が現れた。驚愕を押し隠したままパウルは銃口を向け続ける。

「ここ一週間ばかり、お前の部下として居たんだが」

「なんだと……」

「何故俺が前線から幾度も生きて帰ってこれたと思う? 俺は人に化ける天才なんだよ」

 フレディはにっこり笑った。その背後からすっと現れたのは、雅明の弟である佐藤貴明だった。パウルにも勝る氷の視線を投げかけて貴明が言った。

「お前の部下はえらく少ないな」

「どう言う事だ」

「他にいい就職先が見つかったと出て行ってる。……ああ、その組織の名前は、”新黒の剣”と言うそうだよ」

「トビアスが!」

 せっかく組織を潰すのに協力したというのに、つまりはこういう事かとパウルは奥歯を噛み締めた。

「ん……」

「アウグスト」

 ベッドで眠っていた雅明がゆっくりと目を覚ました。パウルはとっさにその雅明を左手に抱えるとフレディに見せ付けるようにキスをする。

「……そうか、そんなにお前を捨てた恋人が恋しいのか?」

 パウルの銃口は、雅明の黒いシャツを着ている胸にひたと押し付けられた。貴明の目は殺気が深まって細くなり、フレディは戦慄する。雅明は相変わらず自我を無くした、霞がかった目でぼんやりとしていて、自分が今どんな状態かもわかっていない。

 狂気が入り混じった目でパウルは雅明を見つめ、震える声で呟いた。

「お前達には返さないぞ。絶対にな、それくらいなら……」

 トリガーを引くパウルの手が、ぎくりと止まった。その手に重なるのは、あの真珠色の肌のか細い手だった。見ると雅明は微かに笑みを浮かべていた。

「アウグスト……?」

「……これが、最後のシナリオだよ」

 虹色に染まった茶色の瞳がパウルを見つめた。めったに動揺しないパウルが今度こそ驚いたように雅明を見下ろし、雅明はパウルを魅了した妖しい笑みを浮かべると、銃口をずらした。

「……大丈夫だ、直ぐに私も行くから」

「アウグスト、俺は……」

「お前を憎んではいないよ。私はお前に申し訳無いとさえ思う。お前の愛を私は利用した……」

「構わない、お前のためならなんでもする。お前の居ない世界に生きる意味はない」

 その言葉に雅明は後ろへ振り向き、パウルに抱きついて銃口を胸に押し付けた。パウルのキスに雅明は応え、唇を離すと風のように囁く……。

「では、先に……待っていてくれ」

 銃声と共にパウルが崩れ落ち、雅明はパウルの血に濡れた身体でフレディに振り向いた。

「フレ……っ」

 口を開くまもなくきつく抱き寄せられて、雅明は息が詰まった。懐かしい体温に酔いそうになって雅明は涙で目の前が見えなくなる。

「間に合って、良かった……」

 震える声で言うフレディに、雅明は黙って頷いた。二人はそのまま抱き合っていたが、貴明が横槍を出してきた。

「おい、感動の再会は構わないが、早くここを出ないと目を覚ましたパウルの部下が殺到してくるぞ? ダミアンに化けたフレディが出した、差し入れのコーヒーの睡眠薬の効果の持続時間は分からんのだからな」

「全く無粋な男だ。本物のダミアンはどこにやったんだ?」

「今頃どっかの倉庫で目覚めてるさ」

「おやさしいことで」

 雅明がふてくされた顔で言うと、ふんと貴明は顎を逸らした。同じ顔をしたかたわれをお互いに確認し、二人は微笑した……。

 それから数日経った。

 フレディは、恋人の為に花を毎日持っていく。その部屋は弟の貴明が所有している豪奢な屋敷の一角にあり、静かで暖かな空間が広がっていた。窓を開けば綺麗な緑の広がる中庭が眺められ、穏やかで楽しい気分になる。

「アウグスト、花屋にお前の好きだった白い薔薇が沢山あったから、買ってきたよ」

 微笑みながらフレディは言い、部屋の窓際の花瓶にいけ始めた。

 毎日、危険と隣り合わせの、血と硝煙にまみれて生きていたフレディにとって、ここは楽園だった。雅明が望むのならと、死ぬつもりで佐藤邸にやって来た彼は、無言の雅明のメッセージを正確に読んだ弟の貴明に手厚く保護された。そして、パウルとトビアスの影のつながりを聞かされ、アレクサンデルの組織を壊滅を予測して、雅明を救う作戦を実行し、成功させた。今アレクサンデルの組織は、トビアスが新たに作った組織に吸収されている最中らしいが、もうフレディにとってはどうでもいいことだった。

 フレディは、ベッドに居る恋人に近寄ると、その温かな唇にキスをする。そして白い手にも滑るように口付けているところで、寝ていた雅明が文句を言った。

「くすぐったいよ、フレディ」

「だって、お前をずっと味わってなかったんだ。でもこれ以上はしないよ、お前ともっと一緒に居たいから」

 雅明は縁起でもないと言って小さく笑い、恋人を見上げた。フレディはあまりに純粋な愛の眼差しに目を伏せる。

「ごめんな、お前は妻子の復讐がしたかっただろうけど、俺達はお前の手を汚したくなかったんだ。清らかなままでいてほしかったんだ……。だからトビアスにやらせたんだ」

「パウルはこの手で殺したのに?」

「あいつなら、お前の手で殺めてもいいと思ったんだ。あいつはアウグストを愛して、お前の為に最後は生きていた」

「…………」

 すうっと銀色の睫が揺れ、雅明の目は虹色を帯びる。雅明にトリガーを引く力はもうない。手は重ねてはいたがトリガーを引いたのはパウル自身だったのだ。闇の組織のトップになったというのに何故自殺などしたのだろう……。

「あいつ、私の目を虹色にしたがってたな……」

「それは難儀な事を」

「おかげで何度も抱かれて大変だった。一番しつこくてね」

「妬けるねそれは。こっちはずっとおあずけなのに。でもいいよ……、もうお前は疲れているだろうからゆっくりお休み」

 さらりと銀の髪を撫でられ、雅明は目が熱くした。不思議なものだ、長い間離れていたのにまるでずっと毎日こうしていたような気がする。雅明はフレディの首に手をかけてキスをねだった。

「ん……」

 温かな、待ち焦がれていたキスで、幸福に包まれながら雅明は眠りについた。その幸せそうな寝顔でフレディも眠くなり、ついでだとばかりに雅明の横にもぐり込んだ。そしてその真珠色の雅明の手をそっと握った。

「お前は穢されない。いつもいつまでも清らかなままだ……」

 雅明が、この世を去ったのはそれからわずか数日後だったが、家族と恋人が飾り立てた白い薔薇の花の中で幸せそうに微笑んでいたという。

【清らかな手 第1部 終わり】

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