天使のキス ~Deux anges~ 第01話

 嶋田麻理子は深窓の令嬢で、美しいものに慣れていると、その時まで思っていた。

 美しい家。庭。服。おいしい料理。品のある人々。

 両親に早逝され、あったものをすべて奪われ、見る間に一般人よりも貧しい生活に追われて、あちこち彷徨った末にたどり着いたこの佐藤邸は、麻理子の知っていたものより遥かに美しいものに溢れていた。

 何より美しかったのは、その佐藤邸の若い主人で、光の天使は本当にいたのだと、麻理子は本気で思った────。

「まーりこさん! お茶飲みにいきません? もう午後三時で休憩時間ですし」

「少し待ってね……」

 麻理子は、パターンを引く鉛筆をささっと動かして、切りのいい所で止めた。

 机の上にはファッション関係の本、沢山のデザイン画、布などが広げられている。鈍い青色の布を見て、後輩にあたる亜美は首を傾げた。

「ねえ麻理子さん。これってちょっと、おじさんくさくありませんか? 」

「そうね、普通の男性ならそうなるかもね。でも社長は、日本人離れした容貌だしお似合いになるわ」

「そうかあ! そうですよね! 社長ってクォーターで金髪だし、明るい茶色の瞳だし、背が高くてかっこいいっていうか、綺麗ですもんねえ! あの長ーい髪の毛さわってみたーい」

 突然、盛り上がりだした亜美に、紅茶缶を引き出しから出しながら、麻理子は呆れた。

「何言ってるの? 男のくせに長髪なんて暑苦しい。私にその権限があったら、絶対にばっつんって切るのにな。ああいうの私は嫌いだわ。どこがいいのよあんなの」

 上司だというのに、麻理子の言葉は辛口極まりない。

 二人とも、仕事場を出て廊下に出た。

 麻理子は、このホテルのような大きさの佐藤邸に、メイドとして働いている。佐藤邸は、不動産業を主に営む佐藤グループという大企業の屋敷で、社長の佐藤貴明、母の佐藤ナタリー、そして従業員達がたくさん住んでいる、集合住宅のような不思議な屋敷だ。

 従業員達の多くは、佐藤邸の隣にある、佐藤グループの本社に勤務している、エリート達だ。

 一方で麻理子は、佐藤邸に勤務しているメイドで、これは交代勤務で二組に分かれており、それぞれ十人ずつ所属している。やって来る客の、宿泊室のルームメイクは当然で、彼女達は必ずひとつ専門にしている職を持っていた。たとえば麻理子は、屋敷内のインテリアを整えるデザイナーで、亜美はその中でフラワーアレジメントを担当している。

 磨かれた石の床を歩きながら、これからの予定を思い出して、麻理子は憂鬱な気分にとらわれた。その社長の部屋に、あとで行かなければならないのだ。

「だいたい、皆顔がいいからって、騒ぎすぎじゃないの?」

「顔だけじゃありませんよっ! 大企業の社長でいらっしゃるし、独身だし、財産ありそうだし」

「亜美、貴女、大きな病院のお嬢様じゃなかったかしら?」

「格が違います。うちが十なら、こちらは千です」

 それなら、私はマイナス一億だと、内心で麻理子は思った。

 亜美は、何故麻理子が、そんなに社長を嫌うのかわからない。麻理子以外の女性社員は、皆社長を見るだけで舞い上がるほどだし、男性社員はそれを気に入らないと思っていても、黒字をあげつづけている手腕を知っているので、せいぜい影でぶつぶつ言う程度なのだ。

 おまけに気に入らないなら、いつでも殴ってきて構わないと宣言しており、何人も挑んでは返り討ちに遭い、誰も社長の顔に拳を命中させられないのだとか……。

 亜美がそう賛美しても、なんとも物騒な社長だと、麻理子は思うだけだ。

「ロマンないですねえ、もう! あ、噂してたら社長です」

 廊下の向こう側から、社長の佐藤貴明が颯爽と歩いてくる。

 確かに女性から、憧れの眼差しを投げかけられるだけのものを持っている。

 だが、いつもひどく無口で……冷たい。年は確か今年で二十九歳の筈だった。麻理子より二つ年上なだけなのに、妙に落ち着いていて、十は年が離れている様な錯覚を受ける。二人が頭を下げると、貴明はじろりと一瞥し、少しだけ頭を下げてあっという間に歩き去った。

 亜美はうっとりとしている。

「はー……ホント素敵。あの麗しいお姿もだけど、どこから見てもセレブな香りですよね。いるんですよねえ、何もかも恵まれた方って」

 麻理子は、まだ言ってると呆れ返った。

 この屋敷のメイドといい、本社の女子といい、寄ると触ると、社長の佐藤貴明の賛美になるから頭が痛い。

 麻理子が、この大きな屋敷に来てから、もう三年経っていた。

 二人が休憩室に行くと、先に休憩時間に入っていたメイド達が数人いて、麻理子の同期入社の園子が二人を見つけて声をかけてきた。

「あら、麻理子達も今から休憩入るの? 」

「そうなの」

 もう一人のメイドが、麻理子が持っている紅茶缶に気がついた。

「それ、麻理子が買ってきたの? すごいじゃん。それってなかなか手に入らないのよ」

「ちがうわよ。いただいたの。皆も飲むならいれるわよ」

 麻理子は流れるような手さばきで、紅茶をいれていった。その動作の隙の無さに、思わず皆見惚れている。

「はいどうぞ」

「ありがと、麻理子」

「どういたしまして」

 全員にいれおわると、麻理子は窓際の椅子に腰をかけた。美しい庭が見える窓際のその席が、麻理子の密かなお気に入りだった。

 昼下がりの陽ざしは、休憩室の空間をリラックスできるものにしてくれている。この部屋のインテリアも麻理子が考案したもので、従業員の休憩室とはいえ、殺風景なものではなく優雅で品があった。

 寛いでいる麻理子を見て、亜美は嫉妬が心にちくりと棘を刺すのを感じた。

(やっぱり、麻理子先輩って、私たちと何か違う)

 ここのメイド達は、隣の本社のエリート達と同様、メイド長の厳しい面接で選び抜かれ、容姿も家柄も能力も優れた者ばかりなのに、麻理子が来るだけで皆その他大勢に成り下がってしまう。

 麻理子だけが、社長の面接があったと聞くにつけ、目をかけられているのが嫌でもわかる。

 麻理子の一挙一動には、隠し様のない品がある。小柄でスタイル抜群というわけでもない。自分や他の女達のように化粧もしない。それでも麻理子の放つオーラは、彼女をずば抜けて美しく見せる。亜美はその秘密が知りたくて、麻理子と親しくしているのだが、どうしてもそのオーラをまとえない。天性の美しさというしかなかった。

 視線に気づいて、麻理子はカップをソーサーに戻した。

「亜美、どうしたの。怖い顔をして」

「あ、いえ。ちょっと気にかかることがありまして」

「溜め込んでちゃだめよ。私はこれから社長の採寸があるから、もういくわね」

「いいなあ。私もしたいです」

「代わりたいけど、こればかりは仕事だから。なんで私が、社長のスーツとか作らなきゃいけないんだろ」

「素晴らしい出来ですから……」

 麻理子はインテリアだけではなく、社長の服まで作らされている。おかげで給料は破格だ。

「私は仕事が増えて面倒だけどね。仕事が終わったらどこか食べに行く? 愚痴なら聞くわよ」

「あ、いえ。仕事のことじゃありませんから」

 亜美は慌てて断った。麻理子と二人で外で食事などしたら、それこそいい引き立て役だ。

「そう……。じゃあまたあとでね。

 麻理子は少し残念そうにしながら、休憩室を出て行った。

 途端、休憩室の空気が一変した。 

 園子が亜美の横に座り、からかうように笑いかけてくる。

「亜美、あんた新入りだから知らないんでしょ、麻理子の事情」

「え? 何かあるんですか?」

 もう一人が近寄ってきて、くすくす意地悪そうに笑った。

「昔は華族の家柄だった、元お嬢様よ。でも、億単位の借金を返済してるの」

「億単位?」

「すごいでしょ。面白いのがその借金を押し付けたのが、ここの先代、貴明様のお父様なんだって! 麻理子の両親は倒産はするわ、屋敷も財産も没収されるわで自殺したらしいわよ」

「……なんだって、じゃあ敵の屋敷に?」

「借金の返済の為にお金がいるでしょ? お給金が高い職場を転々としてるみたい。お嬢様も堕ちたものよね」 

「……はあ……」

 麻理子の放つオーラの正体がわかったが、亜美はこの先輩メイド達が恐くて、あまり好きではない。いつも、麻理子がいる時といない時とで、態度が豹変するのだ。 

「だからね、亜美」

 昔のドラマのごとく、いきなり亜美は紅茶のカップを園子に取り上げられて、中身をひっかけられた。

「きゃあっ!」

「社長を狙うのはあきらめなさい! 麻理子はどっちみち、借金で誰とも結婚できないから、何もしないけどあんたは別よ!」

 意地の悪い笑いが起き、亜美が震えていると、他のメイドが笑いながら言った。

「だめよ、園子、亜美が辞めちゃうじゃないの。ただでさえうちのグループは、長続きする者がいないんだからさ。亜美、着替えてきなさい。風邪をひくし紅茶が染みになっちゃうわ」

 亜美はこんな恐ろしい所にはいられないとばかりに、休憩室を駆け出していった。

 さながら女王のように、園子は腕を組んだ。

「それよりもさ、今夜の夜勤は誰?」

「今夜はないんじゃない? 誰もメイド長から声かかってないもの」

 夜勤とは、夜間に社長の隣の部屋で待機し、雑用をこなす仕事だった。普通なら有り得ないその仕事は、彼女達にとって貴明に近づくチャンスなのだ。

 先代の社長……つまり貴明の父親は好色で、メイド達をよくベッドに引きずり込んでいたらしいが、息子の貴明は誰一人手を出さないままだった。

 貴明は身持ちがかなり固く、女性関係の噂はない。昔は何人か女がいたらしいので、女に興味がないわけではないようである。

 園子も他のメイド達も、色仕掛けだの、手料理だの、あれやこれやの手を使って貴明を籠絡させようとして来たのだが、いつも手を振られて追い払われるだけだった。

 園子は長いカールされた髪を手でかきあげた。自分の美貌にはかなりの自信がある。ところがが本気で迫っても、つまらなそうに貴明は袖にする。それは沢山の男に言い寄られ、ずっと女王様のように生きてきた園子にとって、かなりの屈辱だった。唯一の救いは、貴明が誰も受け入れていない事だ。

 今、貴明の身体に触れられるのは、貴明の衣服を管理している麻理子だけだったが、麻理子は貴明を嫌っているので問題は無かった。

 そんなふうに思われているのも知らず、麻理子は社長の貴明の採寸をしながら、心のうちで毒づいていた。

(いくらなんでも、ちょっとは話しかけて欲しいわ)

 別に憎まれ口を言われるわけではないから、それは良い。

 ……にしても、必要最小限しか貴明が口にしないのが困る。沈黙の重い空気が、広い部屋を埋め尽くし、麻理子は息が詰まって仕方がなかった。

 先代からついている秘書は、いつも採寸の時は席をはずしてしまうため、麻理子はひたすら息苦しさに耐えながら、仕事をしている。女性の秘書なら席をはずすのもわからないでもない。でも、男性だ。ひょっとすると、秘書も息苦しいから、これ幸いとばかりに逃げ出しているのではと勘ぐってしまう。

 貴明の部屋は、この広大な屋敷の主人にふさわしく広い。

 貴明の義父は派手好きで、豪勢に部屋を飾り立て、高価な調度品で部屋を埋め尽くしていたらしいが、貴明はそういったものが大嫌いで全て取り払い、白を基調としたモダンな部屋に変えた。麻理子は部屋の主人は苦手だが、この部屋の方は気に入っていた。

 正直な話、採寸などする必要はなかった。麻理子がここへ来た時から、すらりとした貴明の体型は一センチも変わっていないし、おそらくこれからも変わらないだろう。

 でも、半年に一回は採寸するのが義務だったから、やるしかなかった。

 園子や他のメイド達からしたら、貴明の身体に触れられる、うらやましい事この上ない仕事らしい。実際代わってくれと頼まれ、麻理子もメイド長に何度か言ってみた。しかし、いつも返答は否だった。答えは明瞭で、それが麻理子の仕事だからだ……。

 長い金髪が、さらさらと流れた。

 長髪は仕事に妨げにならないのだろうかと、息苦しさの余り、仕事と関係のない事を麻理子は考えた。麻理子自身は、ショートカットにしてある。この屋敷に来てから、やたらと男に言い寄られるようになり、うっとうしくなって切ったのだ。ひょっとすると貴明も、女避けで伸ばしているのかもしれない。でもそうだとしたら、麻理子同様まったく効果は出ていない。

 漸く測り終え、麻理子は、早く部屋を出て行きたいという気持ちを押し隠して、頭をさげた。

「終わりました、前回と同じです」

「そう」

 貴明はそっけなく言って、紺の上着をはおった。

 続いて、机をはさんで新しい服のデザイン画を、何点か貴明に見てもらう。貴明はいつも通りの所作で、一点のデザインを人差し指で指す。気に入ったともなんとも言わない。

 まるで仕方なく、適当に選んでいる様な感じである。

 嫌なら嫌って言えばいいのに……この人も私の事嫌いなんだろうなと、麻理子はこの三年間思っている。

 一刻も早く退室したいのに、紅茶をいれるようにと貴明に頼まれた為、仕方なく隣の夜勤時の控え室で麻理子は準備した。控え室は貴明の部屋に比べて、かなり狭く、ビジネスホテルのように小さなベッドと、シャワールームとドレッサーとキッチンがあるだけだった。

 それでも、息詰まる空間から解放されて、麻理子はほっと息をついた。

(夜勤かあ。皆、よくあんな人が隣で寝てて、息詰まらないわね。おまけに男じゃない、怖くないのかしら。そんなに玉の輿に乗りたいのかな? 顔かたちや条件が良くたって、私はお断りだわ)

 窓から見える庭の景色は、休憩室と同じく綺麗だ。麻理子はしばらく時を忘れた。

「まだ? 」

 催促する貴明の声に我に返り、麻理子は、ちょうどよくなっている紅茶をいれて持っていった。

 その際、毛の長いラグに足を取られ、うっかりカップを落としそうになり、麻理子はバランスをくずした。

(きゃあ! どっちも高価なのにっ!)

「…………っ」

 どちらも駄目になると思って固まった麻理子を、貴明が横から抱きかかえてくれた。おそるおそる目を開けると、紅茶はトレイに溢れただけで、カップは下に落ちずにすんでいる。

 麻理子はそろそろと息を吐き、心の底からほっとした。すこし足ががくがく震えていた。

 何気なく顔をあげると、やたらと綺麗な貴明の顔が間近にあった。麻理子は、自分の顔が赤くなるのがわかった。何故だか、一瞬貴明の腕の力が強くなり、抱きしめられた感じがした。

 しかし、氷の表情は変わっておらず、麻理子をきちんと立たせ、

「紅茶の代わり、持ってきて」

とだけ言って、再び机の椅子に腰掛けた。麻理子は代わりの紅茶を用意して、貴明に再び手渡す間、胸の高鳴りを押さえるのに苦労した。

 貴明は、無言で紅茶のカップを受け取ると、麻理子に背を向けて、窓の外を眺めていた。

 紺色のスーツは長い金髪によく映えている。その姿は、佐藤グループという巨大な会社を背負っている男にふさわしく、堂々としていた。

 麻理子は失礼しますと頭を下げ、部屋を後にした。

 なんだか足下がふわふわする。

(あの茶色の目……あんなに綺麗だったかな。社長の腕って、あんなに温かだったんだ)

 当たり前なのだが、貴明を冷たい氷の固まりのように思っていたので、麻理子は意外に思った。

 ぼうっとして廊下を歩いていると、亜美が泣きながら向こう側から走ってきた。泣いている上、私服なので、麻理子は不審に思った。

「どうしたの、亜美?」

「私は今日限りでここ辞めます。短い間だったけど、ありがとうございました」

「泣いてるじゃないの。さっきまで、辞めるなんて言ってなかったじゃないの。何かあったんでしょ? 私で良かったら相談乗るよ。言ってみなさいって」

 亜美は、どこかでさっきの古参のメイド達が聞いているかと思うと、恐ろしくてなにも言えなかった。特に園子は、絶対に堅気ではない気がする。確か実家は建設業をしていたはずだが、それもフロント企業というものかもしれない。

 麻理子は、いつも亜美に親切にしてくれたいい先輩で、もしも、麻理子がいじめられたらと思うと、亜美は胸が張り裂けそうになった。

「麻理子さん、幸せになってね。麻理子さん位きれいだったら、絶対になれると思います」

「一体なんなの? 亜美! 亜美ったら! 」

 止めようとする麻理子の手を振り払って、亜美は走っていってしまった。園子が後からやってきたので、何故辞めたのか聞いてみると、園子はいかにも心配そうに言った。

「私もわからないの。いきなり辞めるって泣き出しちゃってさ。皆止めたんだけどね。ここっていきなり辞める人多くて困るわ。麻理子、親しかったでしょ、知らないの?」

「皆目見当つかないわ」

「それよりもさ、今晩私たちと飲みにいかない? 麻理子お酒強い方でしょ? コンパ。男も屋敷のエリートそろえたからさ」

「興味ないわ」

「そういわないでさ~。あんた人気有るのよ。特に建設部の城山さん、あんたに夢中よ」

「……そう、変な人ね」

 つまらなさそうに言う麻理子に、園子は半ば呆れた。

「麻理子って、変な所が社長と似てるのよね。モテるくせに、誰も、眼中にないんだもの。冷たーい」

 似てる?

 あの沈黙の仕事ぶりと、冷ややかな視線、息が詰まって仕方が無い氷の様な上司。

 両親を自殺に追い込んだ先代社長と、親子関係の貴明と?

 麻理子は思い切り、顔を顰めた。同時に、さっきのあの腕の温かさと、ときめきを思い出して混乱して、気がついたら叫んでいた。

「全然似てないわ! 第一、私は、長髪で、なよなよした男なんて男らしくなくて大嫌い! 大体引く手あまたのくせに、女性に一切興味ないなんてふりして、自意識過剰もいいとこじゃない。ホモなんじゃないの 」

 一気に言い切った麻理子の背後をみて、園子は、あっと目を瞠った。

 振り向くと、なんと、当の本人が立っていた。

 貴明は、デザイン画の束を麻理子に差し出す。

「忘れ物」

「あ、ありがとうございます……」

 気まずさに耐えながら、麻理子は神妙に束を受け取り、颯爽と部屋へ帰っていく貴明の後姿を見送った。

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