【完結済 異世界トリップ ヤンデレ 流血 強姦/レイプ バッドエンド 魔法 竜 神子】
悪夢の中で追いかけてきた、男の世界へ、神子として召喚された私。でも、もう一人神子がいて、彼女は光の神子として崇められ、幸福を手にした。反対に私は、影の神子として罪人の塔へ幽閉される。言葉が通じない世界で、どうなってしまうのだろう。逃げても逃げても、追いかけてくるアレックス。どうしたら彼から逃げ切れる?(甘い展開はほとんどなし、ヒロインは不幸に終わります。ヒーローに恐ろしく愛されていますが、一方的で傲慢で偏った、嗜虐的なものです。苦手な方は絶対に見ないようにしてください)
百瀬蘭(ラン) : 召喚された影の神子。 アレックス : グロスター公爵。王弟で側室の子。黒の竜族。 グレゴール : 国王。アレックスの……
運命という言葉は好きじゃない。 ただの偶然を至上の恋と思い込みたい人、何の努力もせず負けた人が言い訳として使う安っぽい言葉……
青光の塔(せいこうのとう)と呼ばれる、囚人が処刑を待つ間放り込まれる塔の一番上に閉じ込められた。 そこは、かび臭いごつごつ……
公爵ではない者の足音が部屋に入ってきた。 「それが身代わりか? 誰にも見られておらぬだろうな」 「ご心配なく。この者は話せない……
私は質素なドレスを屋敷の侍女に着させられ、表玄関へ一番近い客室に連れてこられた。部屋には光の神子と国王、そして公爵がいた……
その晩久しぶりに正樹の夢を見た。映画館や私のアパートへ行ってデートして楽しんでいる幸せな夢。本当はこっちが現実だったのに……
「ど……して」 「どうしてとはお言葉ですね、ラン」 得体の知れない微笑を浮かべた公爵の手のひらが両肩に置かれ、恐ろしさに胸が……
気がついたら、私はがたがた揺れる馬車に乗せられていた。ひどい馬車だった。下は板敷きでその上を黒の金属製の檻が覆っている。……
正樹は騎士達に取り押さえられ、王宮へ行く豪華な馬車に私と一緒に乗ることが許されなかった。二台あった馬車の一つに私は公爵に……
幼い頃の夢はお嫁さんだった。どこかのお金持ちとか王子様とかじゃなくて、とにかく優しい男の人と結婚したいと思っていた。 正樹……
離宮へ帰ってきた私は、結衣さんに会うことを許されなかった。罪人だからだという。おかしなことを言っていると思った。だって、……
「影の神子と光の神子は、国王と同等の権力を持てる。それが邪魔だった代々の権力者は、光の神子とは婚姻を結んで傀儡にし、影の……