Linuxを始めよう

私の周りでLinuxを使っている人はいない。
高校生の子どもたちの周りにもいない。それどころか何それと返されるらしい。LinuxとはWindowsやMacと同じOSなんですが、エンジニアさんなどのIT関連の仕事をする人でないとまず使わない。
理由は簡単。いろいろ面倒くさいから。また、対応しているサイトやアプリ、サプライが激少ないから。マイナビニュースによると、2022年現在で、日本国内では7割がWindows、対するLinuxはたったの0.6%。1割にも満たない。書籍はあるにはあるが、いかにも玄人に向けたものが多くて、また、覚えることが多すぎる。すべて自分で調べてやらにゃーいかんわけです。GUI(Graphical User Interface)じゃなくって、CUI(Character User Interface)で作業ことが多い。
GUIで作業……電源つけたらデスクトップに表示されるフォルダ、ファイルとかのアイコンとか、その他もろもろ絵や図で表示されてますよね。指やマウスでぽちっとクリックして、ファイルを開けたり、アプリをダウンロードできたり直感的に使用できる環境で超便利!

 CUIで作業……コマンドプロンプト、ターミナル、端末などと呼ばれる、いわゆる黒い画面にキーボードでコマンドを打ってパソコンを操作します。

 つまり、Linuxを使うのは、CUI操作を苦痛に思わないことが絶対条件です。箱(パソコン)を起動したら、すぐ使いたいという人にはLinuxは向いていません。

 私はちなみに大好きです。
 一切の苦痛を感じません。
 というか燃えます。

 Linuxを使い始めた一番の原因は、Windowsの動きが激遅いこと。でもこれは仕方ない。使っているのは2011年製のDELL Vostro3500 Core i3-370M 2.4GHz 4GB DVDスーパーマルチで、5万円ほどで購入した安いノートパソコンですから。今はSSDの時代ですし。大抵のパソコンは8GBは普通ありますよねえ……。

 だからこそ、低スペックでサクサク動くLinuxを使うわけです。

 私は結構パソコンを酷使する方で、テキストファイルを開いてさらに描画アプリ作業しながら、メーラーをチェックし、動画コンテンツを視聴するという、CPUを早死にさせるようなことを平気でやっております。Windows10でこれをやったら、フリーズして動かなくなります。バックでいらないアプリが動作しまくるせいもあるんですが、何もかもが重すぎるんですよ。Windowsユーザーだったら最低でも8GB、当たり前に16GBはつけるでしょう。

 酷使したせいで、寿命が早まったのかもしれません。そんな時に出会ったのが、オープンソースソフトウェアのLinux。Debian、RedHat
Slackware、Enoch、Arch、Androidなど数多くのディストリビューションがあります。企業などはRedHat系、個人はDebian系を使うことが多いのだそうです。

 ディストリビューションてなんやねんという方。ざっくり言って、Linuxカーネルを動かす(取り巻いてる?)ソフトウェア達だと思ってください。これがないとLinuxは動かせません。本当に様々なものがあります。有償のもありますし、無償のもあります。

 私が最初に選んだのはUbuntuで、つい最近まで使っておりました。書籍がありましたし、インストールCDまでついていましたから。そしてWindowsのように、直感的に動かせるディストリビューションでしたから。これも数年前までは動作が軽かったのですが、昨年あたりから妙に重たく感じるようになり、ネットサーフィンしていたら、フリーズが頻繁に起こるようになってしまいました。しかもただのテキストサイトでです……。

 他に色々試しましたが、たどり着いたのがantiX。初心者には難しいと言われているディストリビューションですが、詳しく説明してあるサイトがいくつかあり、インストールして今活用しています。

 とにかく軽い〜っ。デスクトップにCPUやRAM、Swapなどが表示されていて、なんか重くなったぞ今どーなってる?と即見ることができます。インストールISO自体が1GB程度なんで驚きです。Windowsだと16GB。ubuntuだと4GBほど必要ですからね……。もうまったくね、何もかも驚きです。

 antiXのサイトに、
「antiXは、新旧のコンピューターに適した環境でユーザーに「antiXマジック」を提供します。
 という文言があるくらいです。マジックかいと突っ込みましたが、マジックだと思うぐらいです。

 Linuxの良い点。
 無料。
 安くて古い低スペックパソコンでも動く。。
 あれが駄目ならこれがある(ディストリビューション)。種類はたくさん。
 かかる経費がかなり抑えられる。

 Linuxの悪い点。
 相応の知識がないと何が何やらわからない。
 ネットで検索するにしても、専門用語が多すぎてそれを調べるにも知識が必要。専門書籍数冊は購入することになる。(まあ、パソコンやアプリを購入することを思えば最大でも1万は超えないから、安い安い)
 トラブっても見てもらえるところがないので(あるかもしれないけど普通の電気屋じゃまずない。田舎だともっと無理)、自力で解決する根性が必要。

 私の場合、経費が抑えられるのがとにかく助かります。
 節約したくてカスタマイズ大好きない人向きでしょう。

 古いパソコンありませんか?
 Linuxで甦るかもしれませんよ?