antiXでbrother MFC695cdnプリンターを使う

 brother MFC695cdnという、2009年製の恐ろしく古い複合機を使用しています。
 そしてそれをdebian系linuxである、antiXで使うためドライバーをインストールします。
 備忘録としてここに置きます。環境によって変わりますので、目安ということで。特にデバイスを認識させるところは千差万別です。私は無線LANをプリンターでは使っておりません。(面倒だから)

 PC: DELL Vostro3500
 OS: Linux
 ディストリビューション: antiX-21
 プリンター: brotherMFC695cdn

 私は機械に疎いので、玄人の方が見たら面倒くさいやり方でやります。

 1.brotherホームページへ行ってソフトをダウンロードする。antiXはDebian系なので、Linux(Deb)を選びます。

 《ダウンロードするアプリ》
  mfc695cdnlpr-1.1.3-1.i3-86.deb(LPR プリンタードライバー)
  mfc695cdncupswrappe-r-1.1.3-i386.deb(CUPSwrapper プリンタードライバー)

 2.私はUSBを使用するので、PCとプリンターを繋ぎます。
 3.端末を開きます。
  var/spool/lpdのフォルダが確認したところありませんでしたので、作成。

  sudo mkdir -p /var/spool/lpd  

 4.私のパソコンは64bitなのですが、提供されているドライバーがi386版(32bit)なので、32bit用ライブラリをインストールします。

  sudo apt install lib32stdc++6  

 5.上のドライバーアプリはDownloadsディレクトリにありますので、移動します。

  cd Downloads  

ドライバーをインストールします。

  sudo dpkg -i --force-all mfc695cdncupswrappe-r-1.1.3-i386.deb  
  sudo dpkg -i --force-all mfc695cdnlpr-1.1.3-1.i3-86.deb  

コントロールセンター ハードウェア→ プリンター(アイコン) →  MFC695cdn → 設定 → デバイスを選択 → brotherMFC695cdn
USBと隣に表示してあるのを確認 → Applyでクリック → OKをクリックして終了。

必要があれば、スキャナドライバーも同じようにダウンロードして、以下で実行して完了。

 sudo dpkg -i brscan3-0.2.13-1.amd64.deb  
 sudo dpkg -i brother-udev-rule-type1-1.0.2-0.all.deb  
 sudo dpkg -i brmfcfaxdrv-2.0.1-1.i386.deb  

プリンタードライバーは2013年を最後に更新されていませんが、スキャナドライバや簡易インストーラーは2021年に更新されています。
実は今年の春に紙を巻き上げられなくなり、サポートセンターのテンプレ回答しかできないサポート係は、買い替えてくれと言うのみで、心底困っていたのです。ためつすがめつそのあたりを掃除して、用紙を入れるトレイのコルクみたいな板が摩耗しているのに気づき、試しに椅子の滑り止めマット?に変えたところ、完全復活しました。サポート係の人には、こういうことを教えてほしいのですが、壊れたらすぐ変えるのが当たり前の昨今なので、仕方ないのかもしれません。

ちなみにLinuxによるインストールの手順は、電話しても教えてもらえませんし、サポートもありません。(メールではあった気がするが……だいぶ前なので、今やってるのかどうかはわからない)ググりまくり、自分で考えて、インストールするしかありません。それだけに、デバイスが繋がった時の感動はでかいです!

壊れるまで使うぞ。