【 完結済 恋愛 美形 社長 結婚 ハッピーエンド 溺愛 事件 強引 鈍感 モトカノ 双子 】
結婚などしないと決めていた麻理子は、嫌っている上司の貴明に気に入られて、あの手この手と強引に迫られてしまう。極めつけはプライベートの旅行の同行。さらに迫ってくる貴明に、麻理子は……。性描写は中盤から。他サイト掲載中。改稿して掲載していきます。
嶋田麻理子 27歳 佐藤邸でメイドとして働いている元お嬢様。 佐藤貴明 29歳 佐藤邸の主。佐藤グループの社長。 木野亜美 22歳 麻理……
嶋田麻理子は深窓の令嬢で、美しいものに慣れていると、その時まで思っていた。 美しい家。庭。服。おいしい料理。品のある人々。……
コンパの会場は、ひどくうるさくて騒がしい。 結局麻理子は園子の誘いを断りきれず、職場である佐藤邸から離れた、とあるレストラ……
「麻理子、麻理子ったら!」 園子の声で、麻理子は、壁に激突する一歩手前で止まった。高価な花瓶を持って移動していたので、園子……
午後十時、麻理子は貴明の部屋の、隣の控え室に入った。 応接室は静かだ。貴明は在室だが呼ばれる気配はない。あのにやにやの貴明……
頭が少し痛む。 麻理子は、ウォッカなどというアルコール度が高いものを、飲んだのは昨夜が初めてだった。 今日は休みだ。この痛み……
白いレースのカーテン越しに、爽やかな朝陽が差し込んでくる、気持ちのいい朝だった。 貴明に部屋へ連れ戻された麻理子は、まだ配……
隣の部屋から戻ると、貴明は、また麻理子のベッドに勝手に横たわっていた。ベッドが小さいせいで、かなり足がはみ出しており、な……
「麻理子じゃないか」 搭乗口に向かっていた麻理子は、聞き覚えのある声に振り向いた。 「勇佑お兄様」 仕事なのか、勇佑はきちんと……
ベッドから起き上がった麻理子は、体が重く寒気を感じた。昨日、富良野から大雪山までやってきて、大雪山の中にあるホテルに宿泊……
朝早く遊覧船に乗るため、貴明と麻理子は暗いうちに起き、身支度を整えた。麻理子はすっかり元気になっていて、これなら外気温が……
貴明が運転する車は、羅臼の海岸沿いを走っていた。海風が強く、車全体が衝撃を伝えてくる。朝とはうってかわって、海は白波が立……
平地では晴れて暖かだったというのに、山の中へ入るに従ってだんだん雲が増えて寒くなり、霧がかってきた。そして、摩周湖に着こ……
貴明はエレベーターの前で、麻理子を捕まえようとしたが、もう少しというところで扉が閉まってしまい、間に合わなかった。七階か……
それは同じ沈黙でも、いつもの息詰まるような冷たい沈黙ではなかった。なぜなら、貴明の表情のない顔の裏側に、荒れ狂う嵐のよう……
次の日は、雲が多く、薄暗い日だった。 最初に、オンネトー湖に行く予定になっていた。別名五色沼という、とても美しい湖らしい。……
日高の山中を抜け、緑の牧場が目立つようになった。牛は、白に黒のぶち模様のホルスタイン種の乳牛が多く、中には驚くほど乳房が……
覚えている電話番号を押そうとして、麻理子は躊躇った。 昨日から一人きりになると、公衆電話やホテルの電話の前で、これを繰り返……
深夜、貴明は一人起き上がり、麻理子を見下ろした。 深く眠っている麻理子は、これくらいでは目覚めず、静かに眠っている。 起こさ……
次の日、麻理子はなんだかぐったりして目覚めた。隣の貴明は、すやすやと眠っていて、相変わらず寝顔はずいぶんと可愛い。 静かで……
成田国際空港へ降り立った麻理子は、貴明の後ろについて混雑する搭乗口を抜けたところで、声をかけられた。 「麻理子、おかえり」……
「っあ……あ……」 麻理子は、貴明に貫かれて声をあげていた。 貴明の激しい動きに、ベッドが軋む音が少しうるさい。 密着した腰が……
「嶋田さん、この薔薇はこちらですか?」 「そのテーブルが合わないわね。倉庫から青銅のものを持ってきて頂戴。一番小さな、鳥の……
梅雨時のせいかむしむしとして、車の冷房も湿気をたっぷりと含んでいた。 上品な淡いブルーのスーツを着た麻理子は、両手を膝の上……
開け放たれた障子から涼しい風が入ってくる。東京とは違って山間のこの地域は、湿度がかなり低いらしく爽やかな気候のようだ。微……
佐藤邸では、貴明がかつての灼熱の恋の相手を連れて帰ったため、大騒ぎになった。 特に穂高の存在が人々の興味を引いた。しかし、……
夏に向って陽射しが強くなっていく中、佐藤邸では、麻理子と貴明の結婚式の準備が着々と進められていた。 大々的な結婚式披露宴は……
昼はにぎやかな佐藤邸も、平日の深夜はしんと静まり返り足音ひとつしない。プライベートスペースとなるとなおさらで、麻理子は自……
中庭で自分の部屋に飾る薔薇を切っていた麻理子は、呼びに来たみどりの声に振り返った。 会う約束をしていた亜美が来たのだ。 「そ……
「今日は、恵美の世話はいいから」 数日経ったある朝、食事の時間にそう言われ、麻理子は、貴明が何故そんなことを言うのかわから……
その日も貴明に会う事はなく、夜になり、雅明の言ったとおり貴明は外出したようだった。 結婚式はあと五日後だというのに、こんな……
麻理子。 優しい声は父の三郎だった。リボンのついた制服を着た高校生の麻理子は、庭に面したテラスに居る三郎に呼ばれて、お茶が……
雅明と和紀は部屋を出て行き、貴明と二人きりになった。 言いつけに逆らった麻理子は、恐らくは誰かの結婚式披露宴を抜け出してき……
結局、麻理子達は、翌日の夜まで嶋田邸と警察署に留められた。和紀は勇佑の精神鑑定に立ち会っていて、三人と共に行動しなかった……